「シミが消える」?化粧品のアフィリエイト広告に初の注意喚起

表示・広告規制

 消費者庁は3月1日、化粧品の使用で「シミが消える」とうたうインターネット上のアフィリエイト広告について、消費者の適切な商品選択を妨げる恐れがあることから、消費者安全法に基づく注意喚起を行った。アフィリエイト広告に対する注意喚起は初めてという。

 SNSなどで流れるアフィリエイト広告を見た消費者を販売サイトへ誘導するという仕組みで、インターネット上の広告手法の1つ。宣伝していた商品は、(株)Libeiroの化粧品『エゴイプセビライズ』、(株)シズカニューヨークの同『シズカゲル』の2品。どちらのアフィリエイト広告も、同じアフィリエイターが作成し、掲載していた。

 『エゴイプセビライズ』のアフィリエイト広告では、「ノーベル賞成分が入ったブースター美容液 使ったら3日で消えました~」などと標ぼう。『シズカゲル』では、「使った人全員がシミを一瞬で消して美肌になれる!!」などと表示していた。

 2商品の効能効果について消費者庁が調査したところ、広告でうたうような効果は認められなかった。さらに、アフィリエイト広告の体験談について、「すべて嘘で、効能効果も誇大であることを確認した」(消費者政策課財産被害対策室)と説明。また、2社はアフィリエイト広告の内容に問題があることを理解していたという。

(木村 祐作)

コメント