角層と皮膚常在菌の新たな関連性を解明

その他

 ファンケルはこのほど、福田皮ふ科クリニック(横浜市西区)との共同研究により、角層の状態をさまざまな独自の指標で測定し、皮膚常在菌との関連を調べたところ、新たに「P2角質細胞」という指標を見いだしたと発表した。

 研究では、角質細胞をFACS法により、「細胞の大きさ」と「細胞の構造の複雑さ」でそれぞれ分けて比較した。その結果、新たに角層状態の指標となる脆弱な角質細胞を見いだし、P2角質細胞とした。さらに、P2角質細胞は、アトピー性皮膚炎の症状が出ている部分に多く存在し、アトピー性皮膚炎の病態の指標となり得ることも確認したという。

 さらに、アトピー性皮膚炎患者で、症状が出ている部位とP2角質細胞の関連を調べた結果、症状の重症度が高い人ほど、症状が出ている部位のP2角質細胞が多いことなどを確認したと報告している。

コメント