第一三共ヘルスケアは5月7日、独自のアミノ酸組成の混合原料(新アミノ酸コンプレックス)を配合した製剤を用いた試験によって、同原料が肌の角層の結合水量を増加させることを確認したと発表した。
同原料が角層の結合水量に与える影響を評価するため、ヒト皮膚由来の角層シートを用いて、SDS(ドデシル硫酸ナトリウム)処理することで敏感肌モデルを作製。乾燥させた角層シートに各種製剤を塗布し、DSC(示差走査熱量計)による測定結果から、角層シート中の結合水量を算出した。健常な肌とバリア機能が低下した肌の状態を比較するため、精製水で処理した角層シート(健常肌モデル)と、SDSで処理した角層シート(バリア機能低下モデル)を測定し、その後、SDS処理した角層シートに新アミノ酸コンプレックス配合製剤を塗布した場合についても測定した。
その結果、SDS処理したバリア機能低下モデルでは、健常肌モデルと比べ、角層中の結合水量が有意に減少。さらに、バリア機能低下モデルの角層シートに新アミノ酸コンプレックス配合製剤を塗布すると、減少した結合水量が有意に増加したとしている。
また、グリセリンを添加した新アミノ酸コンプレックス製剤を塗布すると、同原料配合製剤単体と比べて結合水量が有意に増加したという。
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