食塩摂取量が多い食事 「食べる状況」などの特徴を解明

食品/飲料

 東京大学大学院医学系研究科・社会予防疫学分野の篠崎奈々助教、村上健太郎教授、佐々木敏東京大学名誉教授らの研究グループはこのほど、日本人の成人2,757人から得られた延べ6万食以上の食事データを用いて、食塩摂取量が多い食事の状況と食品の種類を明らかにしたと発表した。

 個人の食塩摂取量が、どのような状況や食品で多くなるのかについて、食事の情報をリアルタイムに記録する「生態学的瞬間評価」という手法を用いて明らかにした初の研究という。

 研究には、18~79歳の男女2,757人が参加。各季節に2日ずつ、合計8日間にわたり、すべての食事について、食事の種類(朝食・昼食・夕食)、勤務日、食事場所、一緒に食べた人数、食品の種類と量を記録してもらった。

 分析の結果、食塩摂取量が多い食事には、「昼食や夕食」、「非勤務日」、「レストランなどの外食時」、「2人での食事」、「秋冬といった食事の状況」といった特徴が見られた。また、めん類などの主食、汁物、漬物、中程度〜高度に加工された肉や魚介類といった食品の特徴があることがわかった。

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