大阪大学大学院薬学研究科・先端化粧品科学共同研究講座の藤田郁尚教授(招へい)やマンダムなどの研究グループは7月3日、ククイナッツオイルにまつ毛を長くする作用があることを確認したと発表した。
ククイノキの種子から得られるククイナッツオイルは、東南アジアを中心に、髪の保湿や成長促進に利用されることが多いが、育毛に関するメカニズムについては不明な点も多かった。
今回の研究では、ククイナッツオイルによって目の周りの色素沈着を起こすことなく、日本人女性のまつ毛の成長が実際に促進されることを確認した。
その作用機序として、ククイナッツオイルが「AKR1C1」「AKR1C2」「AKR1C3」というAKR1Cファミリーメンバー酵素群の発現を増加させることで、毛髪の成長を促す物質として知られる「PGF2α」の分泌が、さらに促進されることを突き止めたという。
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