熊本大学大学院生命科学研究部附属グローバル天然物科学研究センターの首藤剛准教授らの研究グループは11月27日、ザクロの葉・枝から得られる天然物「PGG」が、ATTRアミロイドーシスの原因となるトランスサイレチン(TTR)アミロイド線維を分解することを確認したと発表した。
研究グループは、ザクロの未利用部位である葉・枝からPGGを同定。ザクロ葉・枝抽出エキスやPGGは、ATTRアミロイドーシスの原因であるTTR アミロイド線維を分解することを見いだした。
PGGのアミロイド線維の分解活性に必要な構造的特徴が重要であることを証明。線虫のATTR病態モデルで、PGGがTTR凝集体を減少させて、寿命・健康寿命を延ばすことを確認したという。
さらにPGGは、ATTRアミロイドーシス患者組織由来のアミロイド線維も直接分解することを確認したと報告している。

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