(独)国民生活センターは4月26日、発泡ポリスチレン製のカップ麺容器にMCTオイル(中鎖脂肪酸100%の油)を加えると、数十秒後に容器の底などに穴が開き、中身が漏れ出して火傷する可能性があることから、商品に添付以外の油を使用しないように呼びかけた。
同センターには、消費者から「即席カップ麺に湯とMCTオイルをほぼ同時に入れて食べようとしたところ、容器の底が抜け、足に湯がかかった」などの相談が寄せられている。
そうした苦情・相談を受けて、同センターは市販のカップ麺とMCTオイル、ココナッツオイル、エゴマ油、アマニ油を使って商品テストを実施した。
発泡ポリスチレン製の容器に湯を注いで、その3分後にMCTオイルなどの油を1日摂取目安量または大さじ1杯(15ml)を加えて、容器の状態を調べた。その結果、MCTオイルについては容器の底などが数十秒で破損した。
ココナッツオイルやエゴマ油、アマニ油については、容器の変質が見られたが、中身の液漏れはなかった。
同センターの担当者は、「MCTオイルやエゴマ油などを発泡ポリスチレン製容器に加えると、容器が変質したり破損したりするため、(油を使いたい場合は)カップ麺の中身をほかの容器に移してから加えるようにしてほしい」とアドバイスしている。
(木村 祐作)
コメント