厚生労働省は8月16日、ビフィズス菌・乳酸菌を配合した調製粉乳の承認審査事項(案)を公表した。来月14日までパブリックコメントを募集し、今年9月下旬から適用する。
菌末を添加した「乳児用調製粉乳」の審査事項について、(1)母乳の代替として利用できる調製粉乳に添加する菌株は、乳児の腸管内で主要な菌叢として構成されるビフィドバクテリウム属菌に限定、(2)乳児を対象とする摂取試験は生後から離乳までの長期間とし、摂取期間の体重・身長、便の回数・性状、調整乳の摂取量などを観察、(3)添加菌株と病原微生物の菌数に関するデータを提出――などを追加。
また、2020年のラクトバチルス属菌の再分類によって、ラクトバチルス属以外に分類された菌株も、引き続き「フォローアップミルク」に使用できるようにする。
母乳の代替として利用される乳児用調製粉乳と、離乳食で栄養を補うフォローアップミルクがあるが、乳児用調製粉乳についてはより慎重な検討が行われてきた。
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