フコイダン銀塩に抗菌・抗ウイルス作用

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 ヤクルト本社は1月31日、沖縄モズク由来のフコイダンに銀を付与したフコイダン銀塩の抗菌・抗ウイルス効果を調べたところ、新型コロナウイルスの細胞への感染を阻害することが示唆されたと発表した。

 新型コロナ感染が成立するには、スパイクタンパク質(S タンパク質)と細胞表面の多糖(ヘパラン硫酸)の接着が重要と報告されている。そこで、各濃度のフコイダンがSタンパク質と細胞表面のモデル多糖の接着に与える影響を評価した。その結果、濃度が高くなるほど、Sタンパク質とヘパリンの接着を阻害する傾向が見られた。

 また、新型コロナウイルスのシュードタイプウイルスを作製し、コイダンと共に細胞に添加。作製したシュードタイプウイルスは細胞への感染量を発光で検出できることから、細胞の発光強度を測定することで新型コロナウイルス感染阻害効果を評価した。

 その結果、添加濃度が高いほど相対発光強度の低下が確認され、濃度に依存してシュードタイプ新型コロナウイルスの細胞への感染を阻害することが示唆されたという。

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