伊藤園は9月27日、抹茶の摂取がメンタルウェルビーングの改善に寄与することを臨床試験によって確認したと発表した。
抹茶の継続摂取が「睡眠の質」に及ぼす影響を検討するため、脳波計を用いて評価するとともに、質問紙によって主観的な睡眠の質も評価した。
その結果、脳波計による測定で、抹茶は睡眠の質に影響を与えなかった。抹茶はカフェインが含まれていることから、睡眠の質を悪化させると言われているが、総睡眠時間、寝るまでにかかる時間(睡眠潜時)、寝た後に脳が覚醒した時間・回数、床に入っている時間に対する睡眠時間の割合(睡眠効率)は、プラセボ群と抹茶群との間で有意差が認められず、カフェインの影響は認められなかった。
主観的な睡眠の質の評価をOSA睡眠調査票MA版によって実施した結果、「夢み」と「睡眠時間」の項目で改善傾向が認められた。また、抑うつ状態の調査でも改善傾向が認められ、精神的な状態が改善される可能性が示された。
コメント