「花粉症改善」乳酸菌の摂り過ぎは逆効果か?

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 SheepMedicalが4月7日発表した腸内細菌の検査データの分析結果から、「花粉症が改善した⼈」は「改善していない⼈」と⽐べて、腸内の乳酸菌が約2,300億個も少ないことがわかった。

 調査は、同社の菌ドックを利⽤し、過去に腸内細菌検査を受けた約2万⼈の受検者のうち、10歳未満と90歳以上、外国⼈を除外した1万7,477人を対象に実施。対象の内訳は「花粉症になったことがない⼈」が7,908⼈、「現在も花粉症の⼈」が8,076⼈、「以前は花粉症だったが現在は改善した⼈」が1,493⼈。

 分析結果によると、「花粉症になったことがない⼈」と「現在も花粉症の⼈」では差は見られなかった。「アレルギー体質か否か」は腸内フローラバランスとは直接的な因果関係は認められない可能性を⽰唆していると考察している。

 反対に、同じアレルギー体質の「現在も花粉症の⼈」と「改善した⼈」の腸内細菌バランスでは、顕著な差が見られた。乳酸菌の保有割合は改善した⼈で約1.73%、改善していない⼈で1.96%と1.13倍の違いがあった。

 ⼈が保有する腸内細菌の総数を100兆個と仮定すると、約2,300億個の差となる。腸内細菌の総数が40兆個とする説を採⽤した場合、約920億個の差となる。

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