(株)光英科学研究所 代表取締役会長
村田 公英 氏
元旦に発生した「令和6年能登半島地震」で被害に遭われた皆さまに、謹んでお見舞いを申し上げます。被災された皆さまの生活の1日も早い安定化と復興を心よりお祈り申し上げます。
腸内細菌の世界=乳酸菌生産物質の世界
本年の干支は辰であり、私は7回目の年男となる。2024年2月10日に始まり2025年1月28日まで続く辰年は、当社が法人化して30周年に当たり最も記念すべき年である。
私自身も勇気と自信を持って、光英科学研究所の乳酸菌生産物質が、世の中の多くの方々の健康に貢献する年になると確信している。
さて、今回は前回の記事(第30回)で説明した「自然の摂理」と乳酸菌生産物質の世界について、さらに深堀りしてみたいと思う。
まず結論から述べると、腸内細菌の世界はそのまま乳酸菌生産物質の世界であると言っても過言ではない。
人間の腸内には多くの腸内細菌が生息しており、それらが形成する腸内細菌群は人間の一生の健康を維持するための多種多様な代謝産物を毎日つくり続け、私たちの体内に送り続けている。
それは機能性表示食品などで表現されている「単一機能」にとどまらず、「あらゆる機能」を持っていて、総合的に私たちの健康に寄与している。
乳酸菌生産物質の製造も、腸内細菌の営みと同等といえる。多種多様な乳酸菌・ビフィズス菌の共棲培養で、あらゆる機能性成分をつくり出すことを目的に、長い年月をかけて開発されたものである。
菌の強さや菌数の多さで見ると本質を見失う
そして、なにより両者の共通点は、腸内細菌の世界も、乳酸菌生産物質の製造に用いる16種35株の乳酸菌・ビフィズス菌も、どちらも菌群が共棲状態でチームを形成し、バランスを保持していること。
この菌は強い菌だとか、この菌の菌数は多いというような簡単なものではなく、菌たちの生息しているバランスこそが重要であり、そのバランスのとれた菌がチームとなって働くことで多様性に富んだ代謝物が産み出されている。
だから、菌の強さや菌数の多さで乳酸菌生産物質を見ると、本質を見失うことになる。
大谷翔平選手がいかに世界的スーパースターでも、彼1人では試合に勝てない。チームの総合力が必要であり、「チーム」こそ絶大なのである。
チーム力が織りなす乳酸菌生産物質の世界を理解してもらえただろうか。そして、私は今年も「チーム力」によって邁進したいと思う。
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