【寄稿/第2回】80歳からのプロダクティブエイジング

寄稿・ブログ

(株)光英科学研究所 代表取締役会長

村田 公英 氏

プロダクティブエイジングへ舵を切る

 プロダクティブエイジングとは一般的に、高齢者の8割以上を占めている元気な方々が、地域社会や家庭生活の中で積極的に活躍しながら、社会貢献活動にも目を向けることを提唱する考え方のこと。そうであれば、この活動をするには、それぞれが健康であることが最低条件となってくる。

 高齢者の健康に関しては、健康を維持すべく若さを保ち、時計の針を遅らせることを目標としている。プロダクティブエイジングはそれをまずクリアし、加齢に順応し、健康を創造していくという意味合いで、より現実的で現代にふさわしいと思う。

 私も今年で80歳となるので、そのプロダクティブエイジングの方向に舵を切っていこうと考えている。

テレビ体操で体調を整える

 私の場合、長年にわたり、乳酸菌生産物質“漬け”の日々を過ごしてきた。このため、健康には人一倍自身を持っており、体調は申し分ない。周りの皆さんから「若い、若い、全然変わらない」と言ってもらうことも多いとあって、自分こそ乳酸菌生産物質のエビデンスの塊であると、自画自賛している毎日である。

 ところが長年、車通勤で楽をしているツケが回ってきたのか、70代後半から足腰に運動不足の兆しが出てきた。

 10年以上ずっと毎朝30分、エアロバイクに乗る運動を欠かしたことはなかったが、それでも冬の寒い日などに足腰の痛みを感じるようになった。

 そんな折、2年くらい前に長女(弊社専務)から、NHK・Eテレのテレビ体操を勧められ、まさに子供の頃に勤しんだラジオ体操以来、毎朝の体操が日課に加わった。

 とにかく真面目にやることを心に決め、テレビ画面の女性たちの動きにも忠実に従って実行することにした。そうすると、体操の開始後1年を過ぎた頃から、身体の平衡感覚が正常な状態へと変化した。

 私の年になると、無意識な歩行というのは不可能で、「まっすぐ歩くのだ!」という自覚が必要となる。また、その自覚をもってしても、若い人のような歩行はできない。ところが気付くと、無意識にスタスタと歩行しているではないか。歩行感覚が復活してきたようだ。

 夜中にトイレに行く時も、フラフラしなくなった。また、今年の冬は暖冬ではあったが、足腰の痛みについてはまったく感じることがなかった。首や肩の動きも軽快になった。

 もともとドライブが好きで、4時間くらい運転することもあるが、連続運転を終えて車を降りたときも足腰の違和感がなくなった。まるで10年ほど昔にタイムスリップしたような感覚である。

 まさに「たかがテレビ体操、されどテレビ体操」であり、この効果は私の年だから得られるのかとも思うが、カギは毎日の励行と、テレビ画面やナレーションに忠実な体の動きにあると言える。決してダラダラとやらないことが肝要だ。

豆乳と乳酸菌生産物質+野菜ジュース

 最後に、プロダクティブエイジングのための私なりの食生活についても触れておきたいと思う。

 朝は、乳酸菌生産物質を400mlの豆乳(スーパーで市販しているもの)に溶かしたものを飲み、続けて300mlの野菜ジュースを飲むだけ。

 お昼は、社員の皆さんとともに持参したお弁当を食べるが、おかずは前日の夕食の残りで、ご飯はおにぎり1個半ほど。この時も市販の豆乳200mlをお茶代わりに飲む。

 夕食は、茶碗8分目のご飯を軽めに食べ、おかずは一般家庭と変わりないと思うが、高たんぱく、低脂肪、減塩を心掛けており、サラダを必ず食べることにしている。

 1日の摂取カロリーは1,600kcal以下だと思う。ヘトヘトになった日は、寝る前に少量の乳酸菌生産物質を摂取する。

 つまり、こうした毎日の積み重ねによって、私流儀のプロダクティブエイジングへと移行したいと考えている次第である。

 これからも加齢をものともせず、健康な年を開発していく乳酸菌生産物質との「みちづれ人生」を送っていきたいと思っている。

第1回/第2回/第3回

コメント