【寄稿/第12回】大量情報時代、乳酸菌生産物質の真実

寄稿・ブログ

(株)光英科学研究所 代表取締役会長

村田 公英 氏

 先日、乳酸菌生産物質を主原料とした健康食品に対する口コミを見たところ、「この商品の成分は乳酸菌分解成分とのことですが、人それぞれ、体の中でその人に合う形で自然にできるものなのであれば、普通にヨーグルトや乳酸菌飲料を食べていた方がよいのではないか?」という内容の記述があった。乳酸菌生産物質の研究者として、正しい内容を説明する責任を感じた。

 「乳酸菌分解成分」と口コミで言っているが、乳酸菌生産物質は乳酸菌を分解したものではない。乳酸菌生産物質とは、乳酸菌が分裂して増殖するためにつくり出している貴重な代謝物質のことである。

 そして、我々の腸内細菌によって毎日つくり出されている物質こそ、人の健康を守るための物質であるということが、最近になって科学的に証明されつつある。その腸内細菌が行っている作用を、体の外の工場で人工的につくる技術を開発し、完成したものが乳酸菌生産物質である。

 光英科学研究所の乳酸菌生産物質は、腸内で人の健康に役立つ代謝物をつくる腸内細菌の代わりに、16種35株の乳酸菌・ビフィズス菌に編成したものを共棲培養でチームにまとめ(このチームになった菌群を「チームKOEI」と呼んでいる)、無農薬で栽培された大豆培地で長時間発酵してつくられている。

 このように、乳酸菌生産物質は乳酸菌を分解したものではない。また、乳酸菌でもない。乳酸菌がつくり出した代謝物質である。

 ヨーグルトや乳酸菌飲料を摂取してもあまり体感がないと感じている方に、乳酸菌生産物質を活用してほしいと思う。

 世の中は大量情報時代になり、インターネットやSNSの普及によって、現代人の1日に触れる情報量は平安時代の一生分、江戸時代の1年分に相当するといわれている。

 口コミなどの発信によって、正しい情報が伝達できているか否か、課題を投じるきっかけになることもある。そして私自身、知っていることと理解していることを分けて考え、正しい情報を発信し続けていかなければならないと思慮している。

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