カマンベールチーズの摂取習慣が認知機能の高さに関連

食品/飲料

 明治は10月15日、桜美林大学、東京都健康長寿医療センターなどとの共同研究で、日本の高齢女性を対象とした疫学研究により、カマンベールチーズの摂取習慣が認知機能の高さと関連することを確認したと発表した。

 研究グループは、東京都板橋区在住の65歳以上の高齢女性1,035人を対象に、対面でのアンケートや機能的能力測定を通じて、食品摂取や日頃の生活習慣、身体状態と認知機能の関係を評価する横断研究を実施した。

 週に1回以上チーズを摂取する参加者を「チーズ摂取者」、それ以外を「チーズ非摂取者」に分類。また、チーズ摂取者を「カマンベールチーズ摂取者」と「他のチーズ摂取者」に分類し、その特徴を分析した。

 チーズ摂取者はチーズ非摂取者より牛乳を摂取している人の割合が高く、認知機能を評価する指標MMSEのスコアが高い値を示した。さらに、カマンベールチーズ摂取者は、他のチーズの摂取者よりもMMSEのスコアが高い値を示した。

 MCDに該当する集団はMMSEスコアが26点よりも高い高齢者の集団と比較して年齢が高く、ふくらはぎの周囲径が小さく、握力が弱く、通常歩行速度が遅く、嚥下機能が低いことなどがわかった。

 MCDと関連する因子として、年齢、通常歩行速度、嚥下機能に加えて、カマンベールチーズの摂取状況が重要であることが示されたという。研究の結果から、日本の高齢女性で、特にカマンベールチーズの摂取は認知機能の高さと関連性があることが明らかになったと報告している。

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