ガムを噛む習慣のある高齢者は認知機能も高め

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 ロッテは東京大学高齢社会総合研究機構の飯島勝矢機構長らとの共同研究により、ガムを噛む習慣のある高齢者は口腔機能に限らず、身体機能や認知機能も高いことを明らかにしたと発表した。研究成果は国際科学誌「Geriatrics & Gerontology International (2024年)」に掲載された。

 口腔機能は健康寿命と関連性が高いことが明らかになっており、「オーラルフレイル(口腔機能の些細な衰え)」の人は、2年後のフレイル・サルコペニアのリスクが2倍以上になることなどが報告されている。

 一方、口腔機能の維持・改善方法については、これまで口腔体操と歯科治療に限られていた。そこで研究グループは、習慣化しやすい口腔機能のトレーニングとして、ガム噛みによる健康効果を確認した。

 自立できる高齢者(65歳以上)1,474人を対象とした横断的研究を実施。参加者のうち、30分/週以上ガムを噛んでいる人をガム噛み習慣群として、非ガム噛み習慣群と様々な健康状態について比較した。

 その結果、ガム噛み習慣群では、咬合力や咀嚼力など、さまざまな口腔機能が有意に高いことがわかった。オーラルフレイルの有症率についても、ガム噛み習慣群で有意に低いことが明らかになったという

 また、認知機能検査の点数などによる認知機能や、握力や身体的フレイルのチェックリストの該当数などの身体機能についても、ガム噛み習慣群で有意に高いことが認められたとしている。

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