第一三共ヘルスケアは10月28日、トラネキサム酸を配合した製剤の臨床試験を実施し、トラネキサム酸が皮膚の角層水分量を増加させることを確認したと発表した。
トラネキサム酸の新たな作用を調査するため、40~60代の健常な日本人女性を対象に、12週間の臨床試験を実施した。トラネキサム酸配合製剤(製剤A)と、トラネキサム酸を水に置き換えたプラセボ製剤(製剤B)を被験者の顔の左右にそれぞれ塗布。開始から4週後・8週後・12週後の角層水分量の変化を比較した。
その結果、いずれの期間でも、トラネキサム酸配合製剤の使用部位では、プラセボ製剤に比べて、角層水分量値の有意な増加が認められた。これにより、トラネキサム酸の配合によって、より高い保湿効果を得られることが示唆されたとしている。
一方、メカニズムについては未解明の部分が多く残されているため、今後もトラネキサム酸の作用、そのメカニズムに関する研究を深める方針としている。
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