東北大学大学院歯学研究科口腔生化学分野の髙橋信博教授、鷲尾純平准教授らの研究グループはこのほど、緑茶のカテキン成分の1種のエピガロカテキン-3-ガレート(EGCG)が、主要な歯周病関連細菌であるPorphyromonas gingivalis、Prevotella intermedia、Prevotella nigrescens、Fusobacterium nucleatum、Fusobacterium periodontiumの代謝を抑制することで、増殖抑制と死滅を誘導することを明らかにしたと発表した。研究成果は、7月31日に学術誌「Archives of Oral Biology」でオンライン公開された。
また、これらの歯周病関連細菌は、う蝕関連細菌のStreptococcus mutansよりもEGCGに対する感受性が高く、低濃度のEGCGでも効果があることがわかった。
今回の研究成果は、歯周病予防と良好な口腔環境を維持のための新規開発に貢献できる可能性があるとしている。
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