「タウリン」摂取量の年次推移を初めて推定、8年間で約2割減少

食品/飲料

 大正製薬はこのほど、日本人の中高年者の健康データを解析し、食事からの「タウリン」摂取量の年次推移を初めて推定したと発表した。食事からの摂取量は、8年間(2002-04年調査時~10-12年調査時)で約2割減少していたことがわかった。

 タウリンについては食品中の含量の公的な資料が存在しない。今回、食品からのタウリン摂取量を独自に推定した結果、300mg以上╱日の摂取者が減少し、約9割の中高年者では目安となる300mg╱日よりも少なかった。

 また、食事からのタウリン摂取量を比較した結果、8年間で約2割減っていた。平均摂取量も200mg未満╱日(10-12年時点)まで減少していた。

 今回の解析では、食事からのタウリン摂取のうち、7割以上が魚介類からのものだった。その割合は8年間で減少し、タウリン含量の少ない肉類からの摂取が増加していた。

同社では、近年の魚介類消費量の減少により、タウリン摂取量もさらに減少していると考察。普段の食事で不足分を補うためには、1日に1食程度、カキ、タコ、サンマなどの魚介類のメニューを食事に取り入れることで、約300mgのタウリン摂取が期待できるという。

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