【寄稿/第41回】“乳酸菌が人の腸内で生み出す「乳酸菌生産物質」を製造。”

寄稿・ブログ

(株)光英科学研究所 代表取締役会長

村田 公英 氏

埼玉りそな経済情報誌に紹介記事

 近年、世界的に異常気象が続いている。地球温暖化が原因の1つに考えられるが、地球が生まれてから45億年経過していて、地球の寿命は残り50億年で、10~20億年後には住めなくなると言われており、寿命の中間点に差し掛かっていて、気象などの変化が激しくなっている現象もそのためだと私は思っている。

 地球の寿命に比べると人生の100年間は瞬きするほどの瞬時にすぎないが、それでも1日1日を大切に、健康な毎日を送りたいものである。

 さて、今回のブログのタイトルは趣きが変わっているが、これは埼玉りそな経済情報誌2024年11月号の冒頭部「ZOOM UP」に当社の紹介記事が掲載され、そのタイトルに使われているものである。

 経済情報誌ならではの視点から、乳酸菌生産物質が私たちの健康に寄与するメカニズムについて表現されており、私自身も大変新鮮な気持ちで記事を読み進めたので、紹介したいと思う。

 まず記事の最初に、生きた乳酸菌そのものを摂っても腸に定着し増殖することが難しいとされている今、乳製品などで摂取した乳酸菌が腸内で代謝活動を行って「乳酸菌生産物質」を産出するのは高いハードルがあるという内容が記されていた。

優れたコストパフォーマンスを指摘

 この内容を読み解くと、健康のためには生きた菌を摂取するよりも、腸内細菌が腸内でつくっている代謝産物と同類の乳酸菌生産物質を体の外の工場でつくり、それを腸に送り込む方法のほうが、経済的見識から見ても、総合的な健康維持の面から見てもコストパフォーマンスに優れている、ということを示唆しているようである。

 そして記事の中盤では、「腸内同様に菌類が共棲して代謝物を産出」のサブタイトルによって、次のように紹介されていた。

 『同社の乳酸菌生産物質の元菌の16種35株は人の腸内常在菌で、かつ善玉菌として働く選りすぐりの乳酸菌、ビフィズス菌だ。さらに、共棲培養しても生育や増殖力が良いという組み合わせのエリート菌である。腸内環境と同じように、多種類の乳酸菌が助け合いながら発酵して、より多くの乳酸菌生産物質を産出する相性のいい菌のグループというわけだ。』

 経済情報誌で乳酸菌生産物質の説明がされたのは初めてのことであり、長年、乳酸菌生産物質の研究と普及に邁進してきた私にとっても、大変参考になった記事であった。

第40回/第41回

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