(株)光英科学研究所 代表取締役会長
村田 公英 氏
1,075種類の成分を確認
このたび、14年ぶりに当社が製造している乳酸菌生産物質のメタボローム解析を行ったので、最新情報として紹介する。
この分析を初めて依頼したのは2012年のことで、慶応義塾大学発のバイオベンチャー企業であるヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ(HMT)社に対してだった。今回も同じくHMT社でメタボローム解析を実施してもらった。

前回は34のペプチドやレスベラトロールなど水溶性235種類、脂溶性117種類、合わせて「352種類」の成分が確認されたが、今回は乳酸菌生産物質(発酵豆乳原液)として「1,075種類」の成分が確認された。
このように確認された成分が「352種類」から「1,075種類」へと増えたのは、HMT社のメタボローム解析能力の向上により、以前には検出できなかった物質が今回は検出できた結果であり、乳酸菌生産物質自体が変化しているということではない。
当社は16種35株の乳酸菌、ビフィズス菌を「共棲培養」している。共棲状態にある菌のグループはそのバランスを変化させることなく保持して働き、いつも定まった代謝物をつくり出してくれる。
この共棲培養は長い年月にわたり組み上げた成果であり、使用している菌種は第三者機関の日本食品分析センターで同定済みである。
また、今回のメタボローム解析では「機能性関与成分」102種類も判明した。これらは、機能性表示食品として使用される成分である。
乳酸菌の菌体から代謝物の時代へ

今回のメタボロームの結果から、時代は乳酸菌の菌体から代謝物へと変遷していることは明らかであると実感することができた。
私たちのカラダにおいても、大腸(私は腸内発酵タンクと呼んでいる)の中で、多くの腸内細菌が共棲培養状態で代謝物をつくり出して、私たちの健康を支えている。
しかし、加齢につれて自分自身の腸内発酵タンクがつくり出す代謝物も低下していくので、それを補佐するための乳酸菌生産物質が大切になる。健康のための「道しるべ」として、乳酸菌生産物質の利用も選択肢となる。
これからも乳酸菌生産物質の重要性を伝えるために、毎月のブログの執筆を続けていきたいと思っている。
第63回/第64回

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