発酵米糠が炎症を抑制、破骨細胞の形成を制御

「食」の機能性

 東北大学大学院・歯学研究科顎口腔矯正学分野の野口隆弘助教らの研究グループは7月31日、マウスを用いた共同研究により、様々な生物学的活性があると報告されてる「発酵米糠」の摂取により、病的な破骨細胞形成と骨吸収を抑制することを見出し、その仕組みを初めて明らかにしたと発表した。

 今回の研究成果は、食によって病的な骨破壊抑制やその予防に役立つと期待されるとしている。

 近年の高齢化に伴って、骨粗鬆症などの様々な骨代謝疾患をもつ患者が増加。さらに、関節リウマチや歯科領域では歯周病、易感染宿主が増加している。

 機能障害を引き起こす病的な骨吸収を抑えるために、様々な薬剤の投与が行われているが、より簡便に行える食物摂取による抑制や予防が望まれているという。

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