東大、食事と栄養に関するオンライン情報を分析…信頼性の課題が浮き彫りに

食品/飲料

 東京大学大学院医学系研究科の村上健太郎教授らの研究グループは11月17日、日本語で書かれた食事と栄養に関するオンライン情報の多くが、「編者や著者を明記していない(54%)」、「広告を含んでいる(58%)」、「参考文献がない(60%)」といった問題を抱えていることを明らかにしたと発表した。

 現在、食事や栄養に関連する情報は、インターネットを含め、さまざまなメディアを通じて容易に入手できる。しかし、情報の信頼性は必ずしも保証されておらず、その結果、一般人に広く発信されるべき情報が十分に広まっていなかったり、逆に科学的に信頼できない情報が広く広まっていたりしているという問題を抱えている。そこで、日本語で書かれた食事と栄養に関するオンライン情報を収集し、分析した。

 今回の研究は、日本語で書かれた食事と栄養に関するオンライン情報(合計1703個)を網羅的、系統的に収集・分析した初めての試み。

 研究成果は、食事と栄養に関するオンライン情報をどう扱うべきかを科学的に議論するための基礎資料になるという。

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