ヤクルト本社とガジャ・マダ大学(インドネシア)はこのほど、インドネシア・バリ島の高齢者施設の入居者と施設スタッフを対象に、乳酸菌を含む乳製品の飲用試験を行ったところ、飲用3カ月目に腸内のビフィズス菌の占有率と菌数が有意に増加したと発表した。
試験は3つの高齢者施設で、健常な入居者67人と施設スタッフ45人の計112人を対象に実施。65億個の乳酸菌を含む乳製品(65ml)を飲用するグループと、プラセボ飲料を飲用するグループに分けて、1日1本を6カ月間継続して飲用してもらった。
飲用開始直前、飲用3カ月後、飲用6カ月後に糞便を採取し、腸内細菌叢を解析した。これと合わせて、糞便中の有機酸などの代謝産物を測定した。
その結果、乳酸菌を含む乳製品を継続飲用したグループでは、プラセボ飲料を継続飲用したグループと比べて、飲用3カ月目に腸内のビフィズス菌の占有率と菌数が有意に増加した。
また、乳酸菌を含む乳製品のグループは、プラセボのグループと比較して、飲用6カ月目に腸内の酪酸の濃度が有意に上昇したこともわかったとしている。
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